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『LABYRINTH』(ラビリンス)は、1984年にリリースされた来生たかおの企画アルバム(LP〈規格品番:28MS-0068〉/CT〈規格品番:28CS-0058〉/CD〈規格品番:3133-20〉)である。 == 概要 == :※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。 提供曲のカヴァーとオリジナル曲「今のままでいて」で構成されており、来生のアルバムでは初めてデジタルレコーディングで制作された。ジャケット・バックカバー・歌詞カードには横尾忠則のアートワークが施されている。 ポール・モーリアは、必然性を感じないという理由で日本のアーティストからのプロデュース依頼を断っていたが、来生の楽曲と自身の編曲は合うと感じ、東洋と西洋の“幸せな結婚”を成し遂げられるのではないかと感じ、引き受けたという〔ファンクラブ会報のダイジェスト誌『DECADE』(1984年)〕。結果、ポール・モーリアのプロデュース及び全編曲による邦楽のヴォーカルアルバムは、この1枚だけとなった。 ポール・モーリアは、来生は“一見シンプルだが人の耳を惹き付ける明快でロマンティックな音楽を創るアーティスト”であり、そのメロディーとヴォーカルが持つオリジナリティーに尊敬の念を抱いたと述べ、その作品は多少ヨーロッパ的に聞こえ、もしフランス人が歌ったらフランスの楽曲だと思われるかも知れないが、そのメロディーが持つセンチメンタルかつロマンティックな雰囲気はフランスにはない日本的な響きに聞こえる、と語っている〔。なお、研ナオコのアルバム『スタンダードに悲しくて』(1983年9月21日リリース)に収録された提供曲「夜に蒼ざめて」もカヴァーの候補に挙がっており、オケも完成していたものの、収録は見送られた。 ポール・モーリアの作業は、全歌詞をフランス語に訳させるところから始まった。最も神経を使ったのがストリングスで、来生作品の魅力を生かすにはヴァイオリンによるコントル・シャン(対偶主義)が一番と考え、対するリズム・アレンジは現代的なものとした。この組み合わせは大成功だったと語っている〔。一方、来生は1984年9月14日から10月2日にかけて渡仏し、ポール・モーリアがよく使用していたパリの“スタジオ・ダム”でヴォーカルのレコーディングを行った。自作品のメロディーを生かしてくれる美しいストリングスを嬉しく感じたという〔『PAUL MAURIAT JAPAN TOUR 1984』のツアー・パンフレット〕。 また、同年に開催されたポール・モーリアの来日公演『PAUL MAURIAT JAPAN TOUR 1984』の11月23日(東京都・NHKホール)・12月2日(大阪府・大阪フェスティバルホール)にゲスト出演し、後者の一部はTBS系音楽番組『ザ・ベストテン』で生中継もされた。また、本アルバムの収録曲を基調とした『LABYRINTH TAKAO KISUGI with PAUL MAURIAT』(LD・VHS・VHD)も制作されている。 リリース当時、野田圭一のナレーションによる“素顔のままで観て下さい。来生たかおがポール・モーリアと共演する話題のニュービデオ『ラビリンス』好評発売中”の謳い文句で、テレビCFも放送された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「LABYRINTH (来生たかおのアルバム)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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